八郎潟のシラウオを肴に

Date
2006-09-27 (水)
Category
今日の逸品

天王の知人に獲れたてのシラウオを頼んであるから、それで一杯やりましょうと近所の友人宅に招かれた。ところが八郎潟のシラウオ漁は24日に一旦終えて数日後に再開するというので、彼女はわざわざ市場で買い求めてきたそうだ。
シラウオを生で食すときの表現はやっぱり「啜る」だろう。大根おろしと生姜をたっぷり添えて啜れば、その身の旨さもさることながらピンとした歯ごたえが返ってきて気持ちがいい。用意されていた2本の麦焼酎もいつしか空になって、それではと持参した純米原酒に手をつけた。
これは男鹿の名水「滝の頭湧水」で仕込まれたもので「富豪の泉」という縁起の良さそうな名前。添付のリーフレットには「発展途上酒」と書かれている。とはいえ製造元は老舗の木村酒造だから期待も膨らむ。一口含んだ日本酒通の一人は「いいお酒だけど洗練されたらもっと良くなるのでは」と言っていたが、まったく日本酒は奥が深い。
それにしても男鹿の湧水と八郎潟のシラウオという限りなく透明に近い組み合わせで、何やら日頃の雑味がすっかり払われたような気がする。この調子で明日の検診もクリアしたいところだが、慌てて野菜ジュースでデトックスを図る往生際の悪さ。

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