さくさくは冬の音
- Date
- 2006-12-16 (土)
- Category
- 今日の逸品
昨夜届いたハタハタのおすそ分けで、今朝早くに近所のよしこちゃんを訪ねた。その数分前に私からのメールを受け取っていた彼女はビール漬けを手にして玄関に現れ、「今、樽から出したばっかりよ」と満面の笑顔で言った。すっぴんの女ふたりが魚と漬物を交換する朝の光景なんて、まるで時代劇に出てくる長屋のようではないか。わらしべ長者とはいかないが気分は上々で、過保護犬・銀士の散歩を終えてから早速ビール漬けで朝食とした。いつもながら絶品の味わいで、さくさくという瑞々しい歯ごたえが心地いい。
ずいぶん昔になるが、冬の夜に「さくさく行こう」と言われた時に、雪を踏みしめる音のことを言っているのかと勘違いしたことがあった。あとで「さっさと歩く」というような意味で言ったのだと知ったが、なぜか「さくさく」という言葉は冬を連想させる。
仕事を済ませたら、さくさく帰って今朝、仕込んできたヒレカツを揚げよう。