天国と地獄

Date
2006-12-19 (火)
Category
今日の逸品

日曜日、秋田市郊外の蕎麦屋で鴨パーティが催された。ソムリエ弁護士は赤ワイン2本、白ワイン1本、シャンパン1本を持ち込み、フランス乞食医師は太平山の小玉醸造が仕込んだ純米大吟醸「今人(いまじん)」1升を手に、私は久しぶりに焼いたチーズケーキとアップルパイを抱えての集合となった。薄暮の中を小雪が舞い始めた頃、テーブルに据えられた七輪では小又峡の天然鮎が独特の清々しい香りを放っていた。メインディッシュの鴨は通称“ものとりライター”氏が山に出かけての戦利品(と言いたいところだが今年は鴨が少ないらしく知人から分けてもらったらしい)とあって自ら炭火で焼いてくれ、傍らの大鍋には誰かが背負ってきたネギが鴨の旨みを吸ってグツグツと煮えている。そして宴の中盤では、山王「宇多羅」の店主だったカズオさんの蕎麦が振舞われるという逸品だらけの大晩餐会となった。築100年を超える古民家に集まった中年男女9人のグラスは傾きっぱなしで、ついにはカズオさんの寝酒(?)かもしれない新政の本醸造を引っ張り出す始末。
翌日―。44年の人生の中で5本の指に入りそうな二日酔いが待っていた。天国から一夜にして地獄へ。中間の人間に戻れたのはその日の夜という体(てい)たらくで、深~く反省。

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