なごりのアイスコーヒー
- Date
- 2006-08-29 (火)
- Category
- 今日の逸品
夏の間は2日おきにアイスコーヒーを淹れて、中古で購入した冷蔵庫で冷やしていた。この冷蔵庫、3年間は順調に働いてくれていたが、猛暑に見舞われた今夏はどうも“冷え感”が足りないような気がする。一般家庭のように食料品がぎっしり入っているわけではなく、せいぜい戴いた日本酒やチョコレートが並ぶ程度だから使い方に問題はなさそうだ。きっと当たりが悪かったのだろう。
珈琲の薀蓄を語る人は大勢いるが、アイスコーヒーとなると話が別なのは何故だろう。通年で楽しめないからなのか、種類が少ないからなのか、その理由が分からない。
千葉で暮らしていたはるか昔、千葉駅近くに「馬酔木」という喫茶店によく通った。「ASHIBI」というバーが同居していて互いの店を行き来できる造りが面白かったが、どちらも常に混んでいた。
「馬酔木」のアイスコーヒーと「ASHIBI」のビールに使われていたのが保冷性にすぐれた銅製のマグカップで、たった一杯でずいぶん長居をさせてもらったものだ。何を語り合って、どう泣き笑いしたのか忘れてしまったが、あのカップの冷たい感触はよく覚えている。
なごりのアイスコーヒーのはずが、もうグラスの中の氷が解け始めた。
コメント:0
トラックバック:0
- TrackBack URL for this entry
- http://bohgasha.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/27
- Listed below are links to weblogs that reference
- なごりのアイスコーヒー from 幕間の天井桟敷