糠イワシ

Date
2006-08-09 (水)
Category
今日の逸品

今日も秋田市の最高気温は35℃が予想されているらしく、いかに夏バテ知らずといえどもゾッとする。低温が続いた梅雨の頃は、あれほど太陽を恋しがっていたのに誠に勝手な話である。まあ、暑いには暑いが生来の食欲は衰えることがなく、若年(未練がましい!)太りに拍車がかかっている。この1、2年でめっぽう太ったのは、たぶん表題の糠イワシのせいもある。
ところで山育ちのせいか魚の食べ方に劣等感を抱いていたのが、「煌」の大将にニシンの塩焼きを美しく平らげる方法を指南していただいてからは猫またぎとまでは言えないけれども人並み程度には進歩した、はず。
さて、青魚の地位を高めたいと『青魚下魚安魚讃歌』(朝日新聞社刊)という本まで出した髙橋治氏は「生か、焼くか、煮るか、捨てるか」を追求して筆を進めていた。「漬ける」は「胡麻漬け」くらいだったか。氏のような青魚食いの達人には遠く及ばないものの、糠を除いてサッと炙ったイワシは骨も軟らかく、ほろ苦い肝と和えるようにして口に運ぶと、まず強烈な塩辛さに目が覚めて次に瀬戸内のままかりではないけれど炊きたてのご飯がいくらでも入るという具合だ。しばらく暑い日が続きそうである。騙されたと思って、明日の朝食に是非。

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