もしもし…もしもし…
- Date
- 2006-08-17 (木)
- Category
- 今日の逸品
昨夜の月は単純に三日月と呼んでいいのだろうか。煌々と輝きを放っていて思わず見入ってしまったが、半月には上弦と下弦があるように三日月もきっと決まりごとがあるに違いない。高校時代は地学部にも属していたのだが、もっぱら学校の渡り廊下に寝転がって流星群を観察するのみの活動だったので月は好きだが疎い。隣で寝転がっていた先輩が突然手を握ってきたりして…いや、そんなことより三日月を見て思い出したのはバナナを握った知人の話であった。雑誌社の日常というのは慌しいもので、昼休みさえ電話が途切れない。庶務の○○子ちゃんは大のバナナ好きで、その日もお弁当の脇に大きなバナナを置いて食後を楽しみにしていた。1本の電話を受けた彼女は書類を見るために一度受話器を置いて、再び一生懸命に話しているが相手からの応答がない様子だ。彼女の方を見た私たちは一斉に吹き出した。彼女が受話器と思いこんで耳元に当てているのは、いつの間にか入れ替わったバナナであった。人間、急いては事を仕損じる。一皮むけて滑るようではいけないと、愉快な教訓。
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