源氏物語ならぬゴジラの手

Date
2006-08-18 (金)
Category
今日の逸品

「ふじつぼ」は青森県では高級海産物として珍重されているらしいが、秋田では滅多に出合うものではない。薬品メーカーに勤める五所川原出身のTさんは、帰省したら「ふじつぼ」を持ってきてあげる、とおっしゃった。「ふじつぼ」を知らなかった私は、「ふじつぼ」の響きは源氏物語の「藤壺」となり、さぞかし美しい食べ物だろうと勝手に推測していた。さて数日後…。
「はい、ふじつぼと田酒」
「これが? まるでゴジラの手か、石で出来た蜂の巣みたいね」
「こ、これは珍味中の珍味で高いんだよ」
早速、大将に塩茹でしてもらって食べることに…。
「ゴジラの指先から、ご丁寧に爪まで出てるんですけど…」
「その爪を引っ張って身と味噌を食べるんだ」
カニやエビと同じ甲殻類だそうで、そう思えば味もそんな気がしてくる。
「そうそう、そして汁をすすって、冷えた田酒をクイーッと」
そういえば源氏物語の藤壺は、光源氏と関係して後の冷泉帝を生むんじゃなかったか…ふじつぼと冷えた田酒! 藤壺と冷泉!
うーん…こじつけも甚だしい。
連日36℃前後の秋田では思考回路もこの有様です、ご容赦を。

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